多店舗経営をしている接骨院が多くなってきている現代で院長に任命された際に絶対にやるべき行動5つを紹介していきます。
「院長」となると、文字通り責任が大きくなりやることも多くなりそうなイメージを持っているかもしれません。
ですが、大切なのは院運営の仕組みを構築することです。注力することを絞って効果的に動いていくことで売上はもちろんですがその後の昇格スピードも上がるハズです。
▪院長って何をすればいいの?
▪院長はどんな働き方が大切になる?
▪今までとは違う働き方が求められる?
こんな疑問を持っている方やこれから院長になることを目指している先生方にも参考になると思いますので最後までご覧ください。
まず初めに結論からご紹介します。院長が最優先でやるべきことは下記の5項目です。
②CRM(顧客関係管理)の見直し
③チームマネジメント
④月間収支のチェック
⑤3C分析
それでは一つずつ内容を確認していきましょう。
目的と目標の確認
院長になったらまず、第一に確認すべき項目です。何故か?というと目的や目標を持たないチームは成功する可能性は”0”に近くなるからです。
その理由は簡単で、ゴールがないからです。つまり、どこが成功でどこが失敗なのか。を判断できない状態であるため、努力の注ぎ方やチームの進む方向が曖昧だということになります。
例えば、マラソン大会に出た時にゴールがどこか分からなかったらどうでしょうか?
どこまで走れば成功で、いつまでに走らなければいけないのか。などを判断できないためこのようなマラソン大会に出ても成功というものはありません。
ゴールを設定する。というのはごく自然のことかもしれませんがこの部分が明確かどうかはチームにとって大きな影響を及ぼすことになります。
今の院の目的、目標。スタッフの目的、目標。自分自身の目的、目標。これらを必ず日々確認するようにしましょう。
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目的・目標について詳しく知りたい方はこちら▼
接骨院で働いていて目的と目標考えていますか?
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CRM(顧客関係管理)の見直し
次に、CRM(顧客関係管理)について確認していきます。
顧客関係管理というのは聞いたことありますでしょうか?
漢字そのままの意味になりますが「顧客との関係性をどう管理出来ているのか」をチェックすることになります。適切な単価になっているか?目標達成に必要な適切な人数が来てるか?このようにいくつかの項目を確認することで現状の顧客との関係を確認することができます。
また、顧客との関係性が崩れている接骨院の場合、極端なリピート率低下だけでなく離反者数も多くなる傾向にあります。今、来ている患者様だけでなく来なくなった患者様の状況を確認することも院長の大切な業務になります。
多店舗展開している接骨院の場合には基本的に大切にすべき項目や基準値となる数字が決まっている場合が多いのでその項目を適切に分析することが大切になります。
そして、顧客関係管理を見直す際に重要なことは自身の施術している患者様だけでなく、院に来ているすべての患者様を対象に確認することが大切です。
チームマネジメント
院長になってから問題になりやすいのがチームマネジメントです。院長に抜擢される先生は、仕事の精度や患者様との関係性はとても良くできている人がほとんどです。ですが、院長となると”部下”ができるため、人材育成という部分にも目を向けなければなりません。
院長だけが活躍するワンマンチームを形成してしまうと、院長以下のスタッフは自ら動こうとしなくなるためチームは機能しなくなっていきます。
そして、その機能しない原因を他人に向けてしまう”他責”にしてしまう場合もあります。その反対に院が良好な状態で機能している時には院長含めスタッフ全員が”自責”で物事を判断し、協力的に仕事をしてくれるはずです。
この2つには大きな差が出てきます。その理由は、目標の部分とつながってきますが売上などの目標を達成できてもスタッフ間の関係性が良くないと不思議なことに達成感は半減します。目標の達成は嬉しいことですが、どこか全力で喜べない状態になってしまいます。
自分自身だけでなく、働くスタッフ全員が楽しく仕事が出来ているのであれば自然と結果もついてきます。
勘違いしやすいのは、このチームマネジメントと成果は別物だ!という認識です。一人で達成できる目標や目的なら話は別ですが、そんな単純なものではないはずです。
なので、チームマネジメントに力を入れる必要があり自責で動いていくことがなによりも大切になります。
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月間収支のチェック
次の項目は、月間収支チェックです。収支チェックの大事なポイントは売上の数字ではなく、利益率です。売上高ばかりに目が行きがちですが、利益率を見ることで本質的な院の改善すべき点などが見えてくるようになります。
いわゆる固定費と呼ばれる家賃などは減らすことは難しいですが、人件費は見直しが必要な部分です。1人あたりの労働時間にどのくらいの生産性で推移しているのかをチェックすることが大切です。院に来院する平均人数と、スタッフ一人あたりの施術人数平均から考えていくと簡単かもしれません。
売上高に対して何割の固定費がかかっているのか。これをこまめにチェックしておくことで些細な変化にも気づくことができ、院長として問題が起きる前に対応することができます。理想の固定費は売上高に対して何%なのかを確認しておきましょう。
3C分析
3C分析とはマーケティング手法の一つでCustomer(顧客・市場)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つのCをとったフレームワークのことです。
マーケティングの基本として有名なフレームワークですがなぜ大切な項目に入るのかと言うと院長になったときにどうしても市場・顧客に目が行きがちになります。ですが、自社と競合も分析することで接骨院という市場においての勝ち方を選択できるようになります。
どれか一つだけを分析するのでは効果が半減してしまいます。しっかりと3つの観点から分析をすることで院で行なうべき施策が出てくるようになります。
3C分析についてはこちらで詳しく解説しています▼
3C分析とは?接骨院経営での活用ポイント
まとめ
院長になったらやるべき行動5つを項目ごとに詳しく説明してきました。
もちろん院長になって初めからすべて上手くいくことはありませんが、責任のある役職についた以上やるべきことは理解しておくべきです。
逆に言えばこれら5つを怠ると、結果は伴いにくくなる可能性は高まります。
ですが、ここで注意ポイントがあります。チーム状況だけがよくても、顧客との関係性を重視していなければ売上はあがりません。また、売上が高くてもスタッフ間の関係性が殺伐としていると顧客は離れていく可能性が高くなります。
全てがマネジメントによって嚙み合うと成功したときの体験が、大きな経験となり成果を出し続けるチーム作りとなっていきます。
1つずつ見直していきながら最高の院づくりを実現していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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