柔道整復師業は今や5万件以上の接骨院・整骨院がある状態です。この業界で今注目されていることが、”経営戦略”です。
ひと昔前までは、施術における技術が長けていると集客することは容易にできていました。ですが、先ほど書いたように接骨院・整骨院の件数が加速度的に増えている現代では”技術だけ”では厳しくなってきているのが現実です。
正しく経営の戦略をとり、集客をすることで磨いてきた技術を提供できる。この流れを作ることに注力していかないと2030年までの時流のなかで厳しい状況に追い込まれていく可能性は高いです。
そこで、今回は柔道整復師がこれからの接骨院・整骨院業界においてどんな経営戦略を取るべきかをまとめて紹介していきます。
▪接骨院・整骨院の業界について
▪これからどう戦略を取るべきか
▪柔道整復師が今すぐにやるべきこと
今の接骨院・整骨院業界
増加傾向である接骨院・整骨院業界はどうなっているのでしょうか?
一つのサービスに特化していくようなところも多くなってきています。(例えば骨盤矯正など)この特化型治療院の流れには集客が困難になってきている背景と、時代のブームという側面があります。
時代の流れで特化施術に移行していく先生や移行しようか考えている先生も多いのではないでしょうか?
ですが、一度立ち止まって考える必要があります。
その特化施術でどんな集客活動を行なうか、どれくらい成果はありそうか?イノベーター理論でいうどの部分なのか?
▶接骨院の集客・ブランド力を見直すイノベーター理論とは?
次の戦略のフェーズでも詳しくご紹介していきますが、接骨院・整骨院に必要な経営戦略を立てられる力を持続的に学ぶことがこれからの時代に必要になります。
戦略について
次に戦略の部分です。何かの部分に特化することはとても大切なことですが、それをどのように仕組みを構築していくかを考えていきます。
戦略を考える際に必要なポイントは
・どの世代から支持を得られるのか?
・特化施術は、時代のニーズに対してどうか?
・自分が患者側で考えられているか?
・他の接骨院・整骨院と何が違うのか?
・イノベーター理論のどの部分か?
今後は専門性の高い場所が選ばれる時代に変化していくので、上記項目の全てに当てはまる戦略を作り出すことが重要になります。また、戦略を立てていく上でもう一つのポイントがあります。
よくやりがちな戦略で、”集客をすること”だけにフォーカスしてしまい、その後の戦略が抜けているケースが多々あります。
”フロントエンド”と”バックエンド”を考えて戦略を立てることで、継続的な利用を促せるようになるので必ずバックエンドまで考えましょう。
フロントエンドとは、文字通り最初の施策になります。新規顧客が来るための施策を構築するときがこれにあたります
バックエンドとは、フロントエンド後に購入してもらう商品やサービスのことです。接骨院・整骨院の部分で言えば、回数券や会員制などの部分です。
1つの商品・サービスには必ずバックエンドまで決めておくことが、顧客が離れない導線作りになってきます。
よくやりがちな新規集客のために、”無料マッサージ”を行なう接骨院・整骨院が多いですがバックエンドが決まっていないケースもあります。ただし、このバックエンドに力を入れすぎるとそれを売るために来させられたと感じられ逆に離反となる可能性があるので注意が必要です。
今からできること
柔道整復師がこれからの時代にやるべきことは、経営を学ぶことです。
必ず次の時代には技術×経営を組み合わせた状態になっていきます。もうすでにそこへ踏み込んでいる接骨院・整骨院が多いので多店舗展開している会社が多くなり、個人で闘うには難しい業界にもなっていくでしょう。
そこで、勝ち抜いていくには顧客心理を理解し的確にアピールができる体制をつくれる経営を学ぶことが必須になります。
技術だけに頼りきった経営は、いずれかは時代の流れとともに難しくなっていく可能性が高いためリスクがあります。IT化が進む中で、時流に乗らないと後々手遅れになる業界なので今から学んでいきましょう。
自院の分析・他院の分析・市場の分析を行ない、俯瞰的にみて何をするのかを決められる3C分析から実施することをオススメします。
まとめ
接骨院・整骨院業界がどうなっていくのか?にフォーカスし、何をすべきか?という点をご紹介しました。
今回は経営について学びが必要なことを中心に話をしましたが、マーケティングや経営に関する情報は当ブログで一つずつ紹介しています。
マーケティングにおけるフレームワークを接骨院・整骨院用の内容にしていますので参考にしていただけると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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