独立開業している、これから検討している先生が知るべき具体的な経営方法をご紹介します。
「経営の何から学ぶべきか分からない」
「今から始めて効果が出るのか不安」
「自分が出来るか自信がない」
このように感じている方でもご安心ください。
手法は選ぼうとするとたくさんありますが、そもそも”何に注力すべきか”をハッキリさせることからスタートします。
結論を言うと、タイトルにもあるように”マーケティング”について学ぶと効率よく結果を出せるようになります。
”マーケティング”と聞くと不安に思う方も多くいらっしゃいますが基礎を理解するだけでも集客はもちろん収益に対して良い影響が出てきます。
今回はマーケティング戦略についてまとめましたので参考にしてみてください。
マーケティングとは
まず、本題に入る前にマーケティングの意味について知っている方も知らない方も確認してみましょう。
マーケティング(英:marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
Wikipedia:マーケティング
カタカナなので難しく感じる方も多くいらっしゃいますが、要約すると顧客にとって良い環境作りをしよう。ということです。
驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、今接骨院で働いている方の多くは無意識の中でマーケティングを行なっているハズです。
次に紹介する10個のうち行っている先生は多いと思いますので今日から無意識から有意識になれると思います。
接骨院のマーケティング戦略(10選)
それでは本題の接骨院マーケティング戦略についてです。
接骨院で出来る戦略をできるだけ並べてみました。なかにはもっと別の手法もあると思いますが基礎を理解する段階なので10個挙げてみたので1つずつ確認していきましょう。
自院の今の状況から何が適切かを判断できるようにそれぞれの特徴と効果についてまとめました。
ホームページ強化
現代の状況でホームページがない接骨院はおそらくほとんどありません。
ということは裏を返せばそれほど重要だ。という認識のもと作る方が多いと思います。外注して良いデザインの内容のもので宣伝できる時代なので、より訴求する力を強めていかなければなりません。
①誰の何を解決するのか
②権威性を表示しているか
③料金体系の案内
この順番で訴求していき最後に予約などの問い合わせリンクを設置することでホームページ内の導線が出来上がるので集客効果も高くなってきます。
IT関連の知識のある先生はワードプレスなどでホームページ作成に挑戦してみてもいいでしょう。しかし、専門性の高い知識も必要になるため外注で理想のものを作成した方が圧倒的に時間単価も安く済みます。
外注を個人依頼でも良いと思っている人はココナラなどのプラットフォームで自分に合った内容に依頼するのも一つの手段です。
「手軽にプロにお願いしたい」という方は外注でも企業に頼む方が早いです。
いくつかご紹介しますので、費用やサービス面を比較して決めてみてください。
Googleマイビジネス
ホームページ強化の次に大切になるのは検索時に上位表示を無料で狙えるGoogleが運営しているビジネスページ。
接骨院(整骨院)や整体院ではだいぶ浸透してきていますが口コミに集中している院が多いのも事実です。口コミだけでなく他にも重要なポイントがあります。
①院内・院外の写真や動画の量
②こまめな最新情報の更新
③予約や電話がスグにできる
口コミも大切ですが、ユーザーの行動の後押しになるのはこのような客観的に判断できる情報などです。特に写真や動画はイメージがつきやすくなるので更新をオススメしています。
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チラシポスティング
チラシのポスティングで大切なのは”反応率”をしっかりと追っていくことです。
枚数をたくさん配るのが目的にならないように配布枚数に対してどのくらい集客できたかを計測できる状態を作る必要があります。
例えば1000枚配布して新規の方が1名だとしたら反応率は0,1%ということになります。ここで重要な目線は労力と期待するリターンが予想通りかということです。
1000枚配布するのに5日かかるとしたら別の方法の集客に力を注いだ方が良いかもしれません。
ポスティングは配るエリア選定や地域の世代把握などの市場調査を十分に行ってからチラシ作成に入るのが一般的なので時間にゆとりがある場合にはオススメです。
また、ポスティングのメリットとして人はザイオンス効果(単純接触効果)という心理効果が期待できます。何回も接触することで良い結果につながりやすいのです。なので1度だけではなく2度、3度と配布を一定期間で行なっていく方が効果性が高まります。
チラシ印刷なら外注の方がオススメです▼
ニュースレター
ニュースレターはダイレクトに新規集客というよりは横のつながりを強化するツールだと思っていただくと良いかもしれません。
院内における情報を発信することで紹介していただく導線作りも可能です。
ここで大切になるのは院内のお得情報よりもカラダの豆知識などが良いです。患者様にとって有益な情報だけを載せるように心掛けるとヒットしやすいです。
ニュースレターを既存の患者様に配布して紹介特典などの情報を最後の方に記載しておくだけです。ですがチラシ同様に反応率は確認する必要があります。
配布枚数に対して紹介特典利用者はどのくらいか。
1人でも紹介していただけるだけでも大きなインパクトを持つので院内施策としてはオススメです。
DM(ダイレクトメッセージ)
文字通り患者様に直接届くようにする手紙やハガキのことです。新規獲得よりも休眠患者の呼び起こしがメインの狙いとなります。
DMは広範囲に巻くよりも500メートル範囲内というような縛りを設けた方が把握もしやすいのでオススメです。
上記でも説明した利用特典があるとより休眠患者の呼び戻しに成功しやすくなります。
ただし、内容は特典を推すことよりも今の身体の状態はどうですか?というような質問系の言葉を並べてから最終的に困ったらいつでもご来院ください。というスタンスが望ましいです。
内容が決まったら部数の決定とともに依頼をしていいましょう。
LINE公式
これも院内の患者様向けのマーケティング手法になります。
今やスマートフォンを持っている81%もの人がLINEを使用しています。受付や待合空間でLINE公式友達追加を促して定期的にクーポン等を配信することで休眠患者を作りにくくすることができます。
LINE公式のメリットは20代~50代の来院が不定期になりやすい層だけに狙ってクーポンなどが配信できることです。
クーポン配信が可能という点だけでなく反応率も確かめやすいので、”新規”よりも”既存”の患者様を大切する施策を打ちたい店舗にはオススメです。
SNS
SNSは”無料”であるにも関わらず、集客できる可能性も高いです。また、今すぐにでも始められてスマホ一つで運用が完結します。集客という狙いでなくともアカウントをすでに持っている接骨院・整骨院の先生も多いと思います。
ですが、SNSで多く出てくる疑問として「SNSで集客とか無理じゃない?」「SNS
やってみたけど上手くいかない」などの意見が出てきます。
このようになってしまう背景には、”自分”や”自院”の推しやすい商品や施術を”できますよ!”というようなスタンスで更新されているケースがとても多いです。
①その投稿は誰のどんな症状に対して
②その施術、商品はどんな効果があるのか(具体的に)
③仮に自分が投稿を見たときに行きたいかどうか
マーケティングの手法で”ペルソナ設定”というものがありますが、いきなり論理的に立てるのではなく客観的にどうかを判断できるとペルソナ設定もできるようになってきます。
また、更新頻度と継続する覚悟が必要ですので第一優先でなくても問題ありません。
紹介カード
紹介カードは紹介特典をつける施策がメインになっていると思います。では、次のステップとして重要になる紹介カードを渡すタイミングは決まっているでしょうか?
紹介カードは患者様に渡すタイミングや声掛けが重要な施策になります。お渡しのタイミングは受付時?施術中?治療後?会計時?
皆さんはどのタイミングに設定していますか?このタイミングこそ紹介カードの大切なポイントとなります。
一概にこのタイミングだけが良いとは言えませんが、施術中の会話から近隣の人やご家族の話で悩みを聞くことも多いはずです。
この施術中の会話の流れやタイミングでお渡しできるようにしておきましょう。白衣のポケットに常備しておくことで渡しそびれもなく、紹介率も増加しやすくなります。
施術中だけで不安な場合には最後の会計時にも会話を挟むように意識をしましょう。
ブラックボード
ブラックボードの使用は院の前を通った方に対してアピールできる最強のツールです。つまり、潜在的なニーズに訴求をするのか、顕在的ニーズに訴求するのかで、ブラックボードに書く内容は異なってきます。
SNSのところでも説明しましたが、”自分たちがどうか”よりも”今見ているあなたにとって有益化どうか”が重要になるポイントです。
自己満足的運用にならないように、完成したら一度音読をしたり、第三者に確認をしてもらうようにしましょう。
❐ブラックボードに書く内容の例をご紹介!
①腰痛に困っているあなたへ!原因は○○?
②膝の痛みを取るストレッチ方法とは?
③骨折を1日でも早く治す方法!
目を引く言葉は、続きが気になる内容であることが大事です。原因や方法という言葉に反応する人が多く、更にその先に何があるの?という疑問や興味を持たせることで集客につなげていきます。
このような作成を心がけるだけで競合の他院との差別化にもつながるので自院を選んでもらいやすくなります。
回数券・クーポン
回数券やクーポンは短期的な集客効果を出す可能性は高いです。ですが、その反面クーポンなどの特典時のみ利用する人も少なくありません。
このようなことも含めて運用を考えていく必要があります。そもそも新規集客がメインの状態なのであれば早急にやる必要はありません。
既存の患者様の来院コントロールが上手くいっていない場合には高い効果を発揮できる可能性があるので自院の状況を的確に判断して行なうようにしましょう。
クーポンや回数券はサービス内容に不満があった場合に悪いうわさが広まりやすいツールなので慎重に選択をしましょう。
例えば・・・
「高いお金を払ったけど微妙だった」
「回数券買ったけどなかなか良くならない」
「初回から買わされて不快な思いをした」
このようなリスクがあるため、院内のサービス状況等を複合的に判断して実施するようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介したマーケティングについてですが、院内で行なっている手法も複数あったのではないでしょうか?
全てを行なうことは難しいと思いますが自院の状態を客観的に判断をして行動に起こしやすいものから実施してみましょう。
行動しなければ、現状を変えていくことは難しくなります。効果が出るかどうかと言うと、もちろんスグには分かりませんが適切にPDCAサイクルを回すことで精度が上がり効果の伴う施策に変わっていきます。
ぜひ、今日から行動に移してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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