PEST分析とは?分析から戦略方法を見つけるには?

PEST分析 フレームワーク
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現在、保険診療から自費診療へ移行している接骨院・整骨院が増加しています。これからの接骨院業界の変化に不安を感じている人も多いと思います。

そこで今回はビジネスフレームワークであるPEST分析をご紹介します。PEST分析は経営に関わる外部環境を客観的に分析することのできるフレームワークなのでぜひ活用できるようにしていきましょう。基礎的な集客などを始める前に環境状況を確認することでどの顧客層を狙うのかなどを決定するために必要な情報分析方法です。

 

 この記事がおすすめな人

▪これからの5年、10年先の接骨院業界を考えたい
▪世間のトレンドを理解できるようになりたい
▪柔道整復師の働き方に不安を感じている

それでは、PEST分析を一つずつ分解しながら解説していきます。

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PEST分析

PSET分析とはPolitics(政治)Economy(経済)Society(社会)Technology(技術)の頭文字を取った言葉になります。

業界環境を4つの視点から考えていきますが、あくまでも仮説を立てて考えていくことになります。現状の把握はある程度の精度で出来ますが、この4つの将来を予測したときには不確実なものになるので様々な視点で考えていくことで上手く対応できるようになります。

 

Politics(政治)

Politics(政治)では、業界に対してどのように介入してくるのかを予測します。政治的要因として考えられるのは労働法税法などです。

健康・教育・インフラなどの業種に影響を与えることが多いです。

接骨院のPolitics(政治)分析

接骨院で考えていくと、健康保険内での診療状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。実際に接骨院で働く柔道整復師の方なら知らない方はいないと思いますが現状でも健康保険の取り扱いについては多く議論がされています

 

政治的な動きはもちろん注視しなければなりませんが、接骨院での業務範囲内における健康保険施術は認められています捻挫、打撲、挫傷、骨折、脱臼に対しての適切な施術は請求可能です。ここで問題になるのが、肩こりや慢性腰痛に対するマッサージ目的の保険施術です。

 

当たり前のことですが、”すべてを保険外でやる必要はない”ということです。今後も健康保険の取り扱いについては議論がされていくと思いますが、保険が使えなくなるということは考えにくいでしょう。

 

Economy(経済)

Economy(経済)では、世の中の経済成長や金利、インフレなど仕事だけでなく生活にも関わるジャンルが入ってきます。

輸入・輸出に関する企業などは大きな影響を受けやすいです。

接骨院のEconomy(経済)分析

接骨院業界で考えると経済成長の有無は大きく影響してきます。もちろん一定層は、経済状況に関係なく利用していただけると思いますが、自費診療をメインにしている接骨院なら多少なりと影響を受けます

 

経済成長が乏しい場合には、自分自身に自由にお金を使うことを制限されてしまうので、一見さんが増えやすくなります

 

また、接骨院に限らずですが金利は経営に大きく影響を与えます。企業の資本コストに関わるためこまめにチェックをしておく必要があります。



Society(社会)

Society(社会)では、文化的側面や健康意識、人口増加率年齢分布などが含まれてきます。少子高齢化社会である現代において年齢や人口は店舗型ビジネスの場合目を逸らせない項目になります。

接骨院のSociety(社会)分析

接骨院・整骨院でも上記と同様のことを考えていかなければなりません。”自院の強み”と人口や年齢層はマッチしているのか?という分析が必要です。

 

需要と供給が一致するか、させるか。のどちらかです。そのためには”自院の強み”をよく理解しておくことで、臨機応変に対応をすることができます。

 

日本において考えるのであれば、10年後の日本社会はどうなっているのか?という視点を持てるかどうかです。今の状況で手がいっぱいだと、そのときの時代の流れに流されるがままになります。

Technology(技術)

Technology(技術)とは、言葉の想像がつきやすいと思います。自動化などの技術的変化のことについてです。現代の技術という部分においてはコロナウイルス感染症の影響を受けて全世界がある意味前進しました。日本で顕著になったのは、キャッシュレスについてではないでしょうか。

世界的に見てもデジタルの時代になってきている中で日本はキャッシュレス決済に関しては遅れをとっていました。ですが、この感染症をキッカケに大きく普及しました。

接骨院のTechnology(技術)分析

使用しているレセコンやCRM(顧客関係管理)などの分析技術を使用しているかどうかは大きな差になってきます。

 

今まで同様の運営方法では、いつか淘汰されていきます。ここにいかに早く気づけるかが数年後に大きな差になっていきます。

現在の売上の順調・不調よりも、今後の売上が順調のまま行くのかを想像できる状態であるべきです。その時に必要なのがTechnology(技術)を活用した分析です。

 

キャッシュレス決済導入を検討している柔道整復師の先生は全て一つで完結できる方法がオススメです。また、キャッシュレス決済には手数料がかかってしまうので比較的安くて利便性の高いところで契約した方が良いです。




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PEST分析のやり方

PEST分析をしていくことで大切なのは、現状だけをみるのではなく5年くらい先まで考えて分析をしていくことです。また、4つを個別に考えて分析するのではなく複合的に考えていくことも大切です。

PEST分析
細かく分析をしておくことで、時代の流れをおおよそ予測してから運営していくので何か変化が起きても臨機応変に対応することができるようになります。

集客などに必要な分析に関してはこのPEST分析をしてからが、本当のスタートになります。だいたい集客に思考が行きがちですが世の中全体を俯瞰することも大切になります。


まとめ

PEST分析

PEST分析についてご紹介しました。経営上、いきなり支障をきたすようなことはないと思いますが持続的に安定した経営を続けていくには4つのフェーズをそれぞれ分析しておくことは大切です。

こまめに時間を作るようにして、情報のインプットをするようにしていきましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人
kazu

柔道整復師の資格を持っており
接骨院業界に10年以上携わっています

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